デスクワークのカロリー消費量
以下が身長165cm体重75kgの男性が、8時間のデスクワークをした場合のカロリー消費量です。
- 189kcal
男性の1日のカロリー消費の総量ではなく「デスクワーク8時間そのもののカロリー消費量」です。
デスクワークの人って頭をフル回転させて労働したり、オフィス内を歩き回ることも多いでしょうが、労働では189kcalしか消費できません。
だいたい、110gのゴハンくらいしか、カロリー消費できません。
今回は、このデスクワークのカロリー消費について、解説したいと思います。
ぜひ、最後までこの記事を読んでください。
デスクワークのカロリー消費量の計算式
身長165cm体重75kgのデスクワークの人のカロリー消費量を割り出した計算式は以下の通りです。
1.05×(METs-1)×時間(h)×体重(kg)
これらの式を当てはめることにより、正確な運動量によるカロリー消費量が計算できます。
以下で、ひとつひとつ解説します。
1.05
1.05とは寝たり横になったりの安静時のエネルギー消費量(kcal)です。
METs(メッツ)
METs(メッツ)とはmetabolic equivalentsの略で、日本語で「代謝当量」と訳されます。
国際的に広く使用されている「身体活動の強度」を示す単位で「メッツ表」なるものが存在します。メッツ表は驚くほど細かく身体活動の強度が定義され分類されています。
国立健康・栄養研究所が日本語訳にして資料を出してるので、気になる方は読んでみてください。
-1
–1とは安静時のカロリーを引いて、正確な運動によるカロリー消費量を割り出す目的のために、使っています。
METsにおいては1を「横になり寝たきりの動かない安静時の状態」と定義しています。
例えばデスクワークの人のMETsは1.3です。ところが、この1.3には安静時の状態も含まれています。
デスクワークの人はキーボードを叩いたり、コーヒーを注ぎに行くような運動の他に、資料を読んだり考え事をして、動かない時間もあります。
それが理由でMETsに対して-1の計算をしているのです。
ちなみにデスクワークの人の運動のみを抽出した正確なMETsは「1.3-1」の「0.3」です。
時間(h)
時間とは運動時間・労働時間のことです。
1時間なら1、8時間なら8です。
体重(kg)
体重はその人の体重です。
デスクワークと立ち仕事のカロリー消費量の比較
- デスクワーク:1.05×(1.3METs-1)×8時間×75kg=189kcal
- 飲食店のホール:1.05×(3.5METs-1)×8時間×75kg=1,575kcal
- 介護士:1.05×(4.0METs-1)×8時間×75kg=1,890kcal
上記はデスクワークと立ち仕事の「カロリー消費量の比較」をしました。
これを見るとデスクワークの人は立ち仕事の人に比べて、5倍も10倍も「筋トレ・有酸素運動・食事制限」について考えなければ、いけないのが分かるのではないでしょうか?
デスクワークの人が1日のカロリー消費量を増やすには何をすれば良いのか?
デスクワークのカロリー消費量は極小です。極小な分、頑張ってダイエットに取り組まないといけません。
以下がその方法論です。
- 腰やお尻の負担を軽減するグッズを買う
- 猫背の改善や予防のためのストレッチを定期的にやる
- 有酸素運動をして消費カロリーを稼ぐ
- 筋トレをして基礎代謝をアップする
- 食事制限をする
順番に解説します。
腰やお尻の負担を軽減するグッズを買う
デスクワークで長時間イスに座っていると骨盤が開き、内臓が下がり内臓の働きが悪くなります。そうなると内臓脂肪がつきやすくなるので、ダイエットに非常に不利です。
イスが硬かったり、クッションが無かったりすると、頚椎に与える影響はかなりのもので、太りやすくなるどころか、腰を痛めることが多々あります。
そのため、デスクワーク時のイスやクッションには、特にこだわるようにすべきです。
猫背の改善や予防のためのストレッチを定期的にやる
有酸素運動をして消費カロリーを稼ぐ
筋トレをして基礎代謝をアップする
食事制限をする
デスクワークのカロリー消費量:まとめ
以上、デスクワークの人のカロリー消費量について、紹介しました。今回の記事でデスクワークの人のカロリー消費量を見て驚いた人も少なくないと思います。
151kcal、100gのお茶碗1杯分のゴハン程度のカロリー消費量です。
関連記事:頭を使うと痩せるのか?
デスクワークの方は日々、頭脳労働でヘトヘトになっていると思いますが、身体的にはそこまでのカロリー消費はありません。
この状態で毎日外食に行って、飲み歩きなどしていれば、デブになるのは当たり前です。
デスクワークの方は今回紹介した151kcalを常に意識して、ダイエットに取り組んでいく必要があると思います。
そもそも基礎代謝とは何か?基礎代謝を上げるにはどのようにすれば良いのか?その事については、こちらの記事で書いているので、是非読んでみてください。