痩せるのに必要な睡眠時間
睡眠時間よりも「睡眠の深さ」の方が遥かに重要です。しかし、だいだい7時間~8時間の睡眠で、夜の3時までに眠るのがベストです。
そもそも何故、十分な睡眠時間をとると痩せるのか?
- 食欲抑制ホルモンの割合が増える
- 成長ホルモンが分泌されて脂肪燃焼効果が高まる
これが十分な睡眠時間をとると痩せる理由です。順番に説明します。
食欲抑制ホルモンの割合が増える
十分な睡眠がとれていると、食欲を増加させるグレリンの割合が低下して、逆に食欲を抑制するホルモンであるレプチンの割合が増加をします。
なので十分な睡眠がとれている人は「食べ過ぎる」ということが無くなります。
睡眠とは基本的に1日の活動で傷ついた細胞を回復する役割があります。なので海外の研究では「睡眠不足の人は、進んで高カロリーな食べ物を求める傾向がある」といった統計データもあるほどです。
つまり食事制限などを頑張ろうと思っても「睡眠不足だと挫折しやすい」ということが言えるのです。
成長ホルモンが分泌されて脂肪燃焼効果が高まる
成長ホルモンは骨や筋肉を成長させるホルモンです。この成長ホルモンは「炭水化物やタンパク質、脂質」の代謝を促進します。
だいたい夜の22時~03時までの間が1番成長ホルモンが分泌されます。
なので人間は十分に睡眠をとれていると、1日に300kcalもの脂肪を分解してくれます。これが睡眠不足だと100kcalほどの脂肪分解で終わってしまいます。
差し引きして睡眠不足だと200kcalは脂肪で残ってしまうわけで、睡眠不足が1ヶ月続くと6000kcalが体内に残る計算になります。
体重1㎏あたりの脂肪は7200kcalほどです。なので睡眠不足が続くと理論上は「毎月1kg近くの脂肪が蓄積していく」と言えます。
なのでダイエットを考える上で「十分な睡眠時間をとること」「良質な睡眠をとること」これらが、いかに重要なのかが分かるのではないでしょうか?
十分な睡眠時間をとるためのコツ
- 寝る前の香辛料は控える
- 寝る前のカフェインは控える
- 寝る前のアルコールは控える
- 日光を浴びる
- 寝具にこだわってみる
- 瞑想を習慣化してみる
これは十分な睡眠時間をとるコツです。個別に説明します。
寝る前の香辛料を控える
寝る前に「おつまみ」として辛いチキンなどを食べる人がいます。しかし、トウガラシやコショウには交感神経を刺激する作用があるので、眠りの質が悪くなる可能性が高いです。
寝る前のカフェインは控える
カフェインには覚醒作用があるので寝る前のコーヒーなどは控えましょう。コーヒーだけではなく、お茶や紅茶などにもカフェインは含まれているので注意は必要です。
寝る前のアルコールは控える
お酒には確かに入眠効果はあります。しかし、アルコールが代謝されるときに、覚醒作用のあるアセトアルデヒドが分泌されます。
さらにアルコールには利尿作用があります。そのため睡眠に入ってから3時間程度で起きてしまうので、寝酒などは良質な睡眠をとる上では最悪の習慣です。
日光を浴びる
日中に日光を浴びるとセロトニンが作られます。セロトニンは睡眠ホルモンであるメラトニンの原材料です。
朝に日光を浴びてセロトニンを作っておくと、夜にメラトニンが大量に分泌されて良く眠れるようになります。
寝具にこだわってみる
枕の角度が高いと首筋や肩に負担がかかります。一方で枕が低いと頭に血が上りやすくなります。
個体差があるので一概に言うことは難しいですが、枕の角度が悪いと睡眠の妨げになるのは確実です。なので枕のみならず、布団にもこだわると良質な睡眠を実現できます。
瞑想を習慣化してみる
瞑想は宗教的な儀式だと思われがちですが、科学的にその効果が証明されていて精神を安定化させるのに有用です。
瞑想は色々な手法がありますが、総じて「ゆっくりとした呼吸により副交感神経を強制的に優位にし、精神を安定化」させる効果がります。
関連記事:筋肉の成長と睡眠の関係について
痩せるのに必要な睡眠時間は何時間なのか?:まとめ
痩せるのに必要な睡眠時間は7時間~8時間程度です。夜の22時~03時までの間に眠ることが非常に大切です。
- 寝る前の香辛料は控える
- 寝る前のカフェインは控える
- 寝る前のアルコールは控える
- 日光を浴びる
- 寝具にこだわってみる
- 瞑想を習慣化してみる
これらの睡眠のコツを活用して、是非良質な睡眠を実現してください。